ナノセルロース・セルロースナノファイバーに関する世界のニュース 2023年9・10月

ナノセルロース、セルロースナノファイバー(CNF)、セルロースナノクリスタル(CNC)、バクテリアナノセルロース(BNC)に関する、国内・海外の最新ニュースを掲載しています。こちらは 2023 年 9 月・10月に報道されたニュースを、新しいものから順に掲載しています。

目次

スピングルカンパニー、CNF ゴム混合シートを靴底のリペア用に販売(2023年10月25日)

靴メーカーのスピングルカンパニー(広島県府中市)は、セルロースナノファイバー(CNF)を使った高耐久ソール、ルベア CNF ソールを、リペア業者と組んで、張り替え用にシートで販売することを、繊研新聞社が伝えました。

10月25日に繊研新聞社のウェブサイトに掲載された記事によりますと、ルベア CNF ソールはゴム靴底に CNF を配合したもので、未添加品と比べ摩耗を 4 割軽減できるものです。同社製のスニーカー「スピングルムーヴ」でアウトソールに使用されています。

大手のリペア業者と靴底張り替え用にシートの販売を始めるほか、ゴムタイルの床材への用途開拓も目指すとのことです。

詳しくは繊研新聞社のウェブサイトをご覧ください。

ナノセルロースとリグニンで3D プリント用プラスチックを代替(2023年10月21日)

ペンシルベニア州立大学は、家具、ボートなどを製造できる大型 3Dプリンティングで使用されるプラスチックを、リグニンとナノセルロースで置き換えるための研究に対して、USDA(米国農務省)から助成金を受け取ることを、大学のウェブサイトで10 月 20 日に発表しました。

3Dプリンティングには、コンピューター制御の移動レーザービームを使用します。レーザー光に接触すると硬化する液体ポリマーから、必要な構造を層ごとに構築するステレオリソグラフィーという技術です。ペンシルバニア州立大学の研究チームは、リグニン、ナノセルロース、大豆油といった原料の化学変換によって、再生可能な光造形樹脂を作成することに取り組んでいます。

USDA国立食糧農業研究所からの助成金は、3 年間で 65 万ドル(= 9,100 万円)です。

詳しくは、同大学のウェブサイトをご覧ください。

丸住製紙のCNFを配合したトイレ清掃薬剤が発売(2023年10月18日)

丸住製紙が開発したセルロースナノファイバー(CNF)(製品名:ステラファイン®)が、無臭元工業株式会社(東京都足立区)のトイレ清掃薬剤「無臭元トイレフレッシュ」の原材料として採用されたことを、丸住製紙が同日、プレスリリースで発表しました。

丸住製紙の CNF は、原料となるセルロース繊維をスルホン化して製造されるもので、繊維幅が小さいため、透明性、粘性、チキソトロピー性に優れています。

同社では 2022  年  5  月より無臭元工業と CNF を配合した商品の共同開発を実施し、トイレの便座、便器、床等の幅広い対象物に対して防汚・防臭効果を発揮し、1 つの薬剤でトイレ全体を清掃することができる、業務用トイレ清掃薬剤「無臭元トイレフレッシュ」の開発に至り、9 月から発売しています。

この薬剤は、洗浄・防汚・消臭・防臭・除菌・尿石防止成分を配合したオールインワン製剤であり、便座、便器、床、壁等の汚れている部分へ直接かけて使用するだけでなく、便座、便器、床、壁等の防汚・防臭を目的とした対象物への散布・噴霧も可能です。各清掃箇所(便座・便器・床・壁等)に応じた清掃薬剤の使い分けが不要となり、1 つの薬剤でトイレ全体を清掃できるため、1 回あたりの清掃時間短縮・費用削減につながるそうです。

詳細は、丸住製紙のプレスリリースをご覧ください。なお無臭元工業のウェブサイトには、本製品の紹介並びにニュースリリース等は、掲載されていませんでした。

テキサスA&M大学、大麻の栽培にナノセルロースを使用(2023年10月14日)

米国・テキサス州では、2018 年の連邦農業法と2019 年のテキサス州 HB 1325 の可決により、大麻(マリファナ)はテトラヒドロカンナビノール濃度が 0.3 %  未満で、かつ栽培者がその許可を得ることによって、合法的に栽培できるようになりました。それを受けて、テキサス A&M 大学では、産業用大麻の研究を進めています。

大麻の繊維をナノ化して得られるナノセルロースは非常に小さいので、懸濁液中で乳化剤として働き、水中で脂肪を乳化させることができます。そしてこのナノセルロースは、植物由来の殺虫剤として利用することが検討されています。

詳細は The Eagle の記事をご覧ください。

GSI クレオスがカナダ Anomera  の CNC の市場開拓を開始(2023年10月12日)

繊維を主に扱う商社 GSIクレオス(旧グンゼ産業)が、カナダの Anomera  が製造・販売するセルロースナノクリスタル(CNC)の国内市場開拓に乗り出したと、化学工業日報の電子版が 10 月 11 日に報じました。
なお、GSIクレオスのホームページには、関連するプレスリリース等はありません。

パラミロンナノファイバーのユーグリード、自己破産へ(2023年10月4日)

原生動物のミドリムシ(ユーグレナ)から抽出したパラミロンナノファイバーの製造・販売を行ってきた、株式会社ユーグリード(愛媛県四国中央市)が、すでに事業を停止し、自己破産する予定であると、複数のメディアが報じました。

負債総額は 4 億円とのことです。

同社は製紙関連会社である スバル株式会社のユーグレナ事業部が起源で、2021 年 10 月に設立されました。宮崎大学で開発された技術をもとに、ミドリムシからパラミロンナノファイバーを製造していました。

セルロースはグルコースが β-1,4 結合でつながっているのに対し、パラミロンはグルコースが β-1,3 結合でつながっているという違いがあります。

なお、この記事を掲載した時点で、同社のウェブサイトは見れる状態にあり、自己破産の件については、掲載されていません。

メイン大学、ポッドキャストでナノセルロースを紹介(2023年10月4日)

米国・メイン大学は、The Maine Question という名前のポッドキャストサービス(アプリをダウンロードすることで視聴できる音声・動画などの配信サービス)を提供していますが、同大学の ウェブサイトに掲載された The Maine News によると、シーズン9 では、ナノセルロースを取り上げます。

ナノセルロースは、世界を変える可能性を秘めたあらゆる植物や樹木に含まれる小さな繊維で、長さは  10 億分の 1  メートルです。
そして、包装、建築製品、断熱材、浄水フィルター、医療器具、その他数え切れないほどの製品の製造に使用できます。

豊富に存在する生分解性および再生可能な材料であるナノセルロースは、消費財の主要コンポーネントとしてプラスチックに代わる可能性を秘めています。また、メイン州の最も古い産業である林業にも大きな後押しとなる可能性があります。

ナノセルロースの研究と生産はメイン大学ですでに進行中です。世界中の  100  を超える顧客が独自の研究開発のために UMaine  ナノセルロースを購入しており、オンサイトの顧客試験がプロセス開発センターで実施されています。

同大学は自らをこの材料の研究におけるリーダーとして位置付けており、メイン州にシリコンバレー型のナノセルロース産業、つまりナノセルロースバレーの本拠地を作ることに貢献できる可能性があるといっています。

この番組では、Lisnet と UMaine の研究者が、ナノセルロースの製造、機能性、可能性を探ります。彼らはまた、メイン州がシリコンバレー型のナノセルロース部門、つまりナノセルロースバレーの本拠地となり得るかどうかについても議論しています。

詳細は UMaine News の記事をご覧ください。

おおいたCELEENA、竹由来CNFを使った美容液を販売(2023年10月3日)

大分大学のベンチャー企業である、おおいたCELEENA では、竹由来のセルロースナノファイバー(CNF)の製造・販売を手掛けていますが、CNF と温泉水を組み合わせた美肌エイジングケア美容液  binacel serum(ビナセル・セラム) を開発し、10 月 1 日からクラウドファンディングで販売を始めたとのことです。

日本経済新聞や西日本新聞に掲載された記事によりますと、豊後大野市の放置竹林の竹から作った CNF と、弱アルカリ性でミネラル分が豊富な竹田市の長湯温泉の温泉水などが原料で、角質水分量が保持されるのが特長とのことです。塗布後 2 時間後の角質水分量は、無塗布の場合と比べて約 7 割多く、無香料で、老若男女だれでも使用できるそうです。

1 本 30 ml  入ったジェルで、ワンプッシュで 1 ml 出るそうです。通常予定価格  1 本 4,500 円(税・送料込み)のところ、クラウドファンディングで 15 日までに申し込めば、3 本 6,500 円で購入できるそうです。

スギノマシン、CNF を添加した炭素繊維強化プラスチックの中間材料を開発(2023年9月30日)

NEDOの炭素循環社会に貢献するセルロースナノファイバー関連技術開発で、株式会社スギノマシンは、セルロースナノファイバー(CNF)をエポキシ樹脂に均一に分散・添加させたプラスチックをシート状に複合化し、そのプラスチックを含浸させた炭素繊維強化プラスチック(CFRP)の中間材料を開発しました。

9 月 29 日にNEDOが公表したニュースリリースによりますと、この用途で使われている CNF は、スギノマシンが高付加価値用途向けに開発した、CNF乾燥粉末  BiNFi-s ®ドライパウダー です。少量のCNF乾燥粉末をエポキシ樹脂に均一に分散・添加させたプラスチックをシート状に複合化し、そのプラスチックを含浸させた CNF 添加 CFRP プリプレグを開発しました。

CNF を添加した CFRP は、CNF 未添加の CFRP と比べて、曲げ強度や衝撃強度が約 20 %向上したほか、疲労寿命が約 19 倍、振動減衰率が約 17 %、界面せん断強度が約 45 %向上したとのことです。

CNF の添加量が少量で済むことから、コストを抑えながら性能を高めることが可能となりました。今後、テニスラケットやゴルフシャフト、釣り竿、自転車フレームなど、幅広いスポーツ用途への使用が期待できるとのことです。

なお、CNF および樹脂の添加率等は、以下の通りです。
CNF 乾燥粉末の汎用エポキシ樹脂への添加率 : 0.5 wt%
CFRP プリプレグにおけるエポキシ樹脂の比率 : 33 %

詳細は NEDOのニュースリリース をご覧ください。

韓国SKC、ベトナムに PBAT 工場を建設へ(2023年9月26日)

韓国の素材メーカー SKC は、9月25日、環境に優しい素材事業の拡大を進めるために、ベトナムに生分解性プラスチックの原料であるポリブチレンアジペートテレフタレート(PBAT)生産する工場を建設する計画であることを発表しました。

韓国、ベトナムなどのメディアが報じたところによりますと、新しい工場は、ベトナム北東部のハイフォン市に建設され、2025年から PBAT を製造します。PBAT は、工業用フィルムや食品容器からおむつやマスクに至るまで、汎用プラスチックに広く使用されています。

さらに他の韓国企業 2 社とSKCの合弁事業である Ecovance は、樹木から抽出したナノセルロースを使用し、耐久性を高めたPBATを開発する予定です。

CNFを使った寝具を青島グレース日本が発表(2023年9月27日)

株式会社青島グレース日本(静岡県浜松市)は、寝具業界で初めてCNF(セルロースナノファイバー)を使用したベッドパッドを開発し。9 月 25 日からクラウドファンディング CAMPFIRE で販売をスタートしたことを発表しました。

プレスリリース配信サイト @press に9 月 26 日に掲載された記事によりますと、寝具用品販売の青島グレース日本が開発したベッドパッド(ベッド用マットレス)は、中生地にCNF入り綿を使用しているため、へたりにくく、長時間使用でも快適な睡眠をサポートするとのことです。

へたりにくさについては、一般財団法人ボーケン品質評価機構による圧縮弾性試験の結果が掲載されており、CNFなしヘッドパットの圧縮率が 43.3 %、回復率が 68.8 % であるのに対し、CNF ヘッドパットの圧縮率が 42.9 %、回復率が 74.3 % とのことです。

また特徴としてリサイクルが可能と記載されていますが、具体的にどのようにリサイクルするのかは、記載されていません。

販売価格は、シングルサイズが 15,000 円(税込)、ワイドキングサイズが24,000 円(同)とのことです。

詳細は @press のプレスリリースをご覧ください。

豊田合成、樹脂リサイクルに CNF を活用(2023年9月21日)

LEXUSの環境配慮型オフロード車に、セルロースナノファイバー(CNF)を含む豊田合成の技術が採用されたことを、9 月 20 日にニュースリリースで発表しました。

採用されたのは、LEXUS 初の水素エンジンを搭載した Recreational Off highway Vehicle で、お客様向け体験プログラムに使用されるクルマです。

このクルマでは廃車部品を車に再利用する水平リサイクルの実現に向け、外装の樹脂部品に廃車のバンパーの再生材を使用しています。品質基準が高い自動車部品へのリサイクル材の適用にあたっては、豊田合成が再生材の強度をセルロースナノファイバー(CNF)で高め、トヨタ自動車九州がその性能評価をしています。

そのほか、燃料である水素の貯蔵には、豊田合成の高圧水素タンクを搭載しています。水素を密閉する高気密性と効率的に貯蔵する高耐圧性を備えています。

詳しくは、豊田合成のニュースリリースをご覧ください。

農水省、みどりの食料システム法に基づく基盤確立事業実施計画を認定(2023年9月9日)

農林水産省は、みどりの食料システム法に基づき、事業者から申請された基盤確立事業実施計画の認定を行ったことを、9 月 8 日にプレスリリースで発表しましたが、今回認定された 4 事業者の中に、中越パルプ工業と丸紅から申請のあった、化学農薬の使用低減に寄与するセルロースナノファイバー(CNF)を用いた新たな物理的防除資材の普及拡大に取り組む、という計画が含まれています。

みどりの食料システム法では、環境負荷の低減に取り組む農林漁業者に役立つ技術の提供等を行う機械・資材メーカーの事業計画(基盤確立事業実施計画)を国が認定し、認定を受けた事業者が設備投資の際に税制・金融上の支援措置を受けることができるほか、同法に基づき都道府県知事の認定を受けた農業者が設備投資を行う場合の税制特例の対象となる機械の確認を受けることができます。今回の認定されたものも含め、55 の事業計画が認定されています。

中越パルプと丸紅が申請したものは、CNF を用いた防除資材に関するもので、これを植物の葉面に散布することで、微細繊維が植物の葉面を覆って病原菌の侵入を物理的に防ぎ、様々な野菜類・果実の栽培における化学農薬の使用低減に寄与するというものです。

令和 5 年 9 月から令和 10 年 3 月までの期間、実証試験の拡大によるエビデンスの充実、現場での使用方法等を分かりやすくまとめたマニュアルの作成、 展示会への出展等を通じた販路開拓に取り組むとのことです。

詳細は農林水産省のプレスリリースをご覧ください。

アーカンソー大学ベンチャー、ナノセルロースを使って除草剤の流失を軽減(2023年9月8日)

米国の州立大学・アーカンソー大学のウェブサイトに 9 月 7 日に掲載された記事によりますと、同大学の卒業生によって設立された CelluDot LLC  は、アーカンソー農業試験場との協力のもと、博士課程の学生のときに開発したナノテクノロジー製品を製品化するために、100 万ドルの助成金を獲得しました。

散布された除草剤は、目的とする場所から移動することによって、近くの農作物や他の植物などに意図しないダメージを与える可能性があります。アーカンソー州植物委員会によると、2018 年から 2022 年にかけてアーカンソー州では、毎年平均 480 件以上の、除草剤の移動に関する苦情が提出されています。

CelluDot の CEO である Joseph Batta-Mpouma 博士らは、ナノセルロースを使った技術によって、除草剤を使用予定の場所に留めておく技術を開発しました。

これはナノセルロースをベースとした製剤で、おがくずなどの森林廃棄物から作られており、BioGrip ™ と名付けられています。この製剤には、流失低減剤、揮発性低減剤、界面活性剤という 3 つの機能があります。

具体的には、除草剤スプレーの液滴に重さを加え、現場散布中に除草剤がより直接的に目標に落ちるように設計されています。これは流失低減剤として機能する 1 つの方法です。また有効成分の有効性を損なうことなく、有効成分の揮発を抑えるように設計されています。さらに界面活性剤によって。薬剤が雑草に付着しやすくなっています。

詳しい内容は、アーカンソー大学のニュース記事をご覧ください。

Forbes誌、注目すべきアジアの 100 社に韓国の Anpoly が選ばれる(2023年9月4日)

Forbes誌は、Asia 100 To Watch 2023(注目すべきアジアの100社)を 8 月 28 日 に発表しましたが、その中に、韓国のAnpoly が選ばれました。

同誌の記事では、以下のように紹介されています。

カテゴリ:バイオテクノロジーとヘルスケア
設立年::2017年
CEO::Sangcheol Rho
主な支援者::Enlight Ventures, Impact Square, ISU Venture Capital, Lotte Ventures, Postech Holdings

浦項科学技術大学の元教授である Sangcheol Rho氏が率いる Anpoly は、プラスチック汚染への取り組みを支援するナノセルロース技術の商業化を進めています。Anpoly という名前は、advanced natural polymerの頭文字から取っています。同社が提供するナノ構造材料は生分解性で鉄よりも強く、建設、化粧品、バイオテクノロジーの他の用途の中でも特にパッケージングとして使用できると説明されています。

同社の情報は、このサイトの別の記事もご覧ください。

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CNFの電顕写真

 

EPSONと東北大、セルロース繊維を混ぜたプラ開発の研究所を設置(2023年9月4日)

セイコーエプソンと東北大学は、2023 年 8 月に東北大学片平キャンパスにセイコーエプソン×東北大学 サスティナブル材料共創研究所』を開設し、古紙・衣類・木材を解繊して作る繊維をバイオプラスチックや再生プラスチックに混ぜて、強化する技術を開発することを、8 月 31 日にニュースリリースで発表しました。

エプソンは独自の繊維化技術であるドライファイバーテクノロジーを保有しています。これは、古紙をはじめとするさまざまな繊維素材について、用途に合わせた繊維化、機能性材料との結合、成形を行うことで高機能化を実現することが可能な技術です。東北大学との間では、この技術を使って作られたセルロース繊維とプラスチック材料を複合化し、バイオプラスチックや再生プラスチックの強度、耐久性などの課題解決を目指すなど、繊維複合型プラスチック材料による造形技術の共同研究をすでに進めています。

これらの取り組みが 2023 年 7 月に内閣府による戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期の課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」へ採択されたことから、産学官連携により社会実装に向けて開発の加速を図るため、研究所を設置することになったそうです。

東北大学グリーン未来創造機構グリーンクロステック研究センター センター長の 岡部朋永 教授 が運営責任者となり、2023 年8 月 1 日から 2027 年 3 月 31 日 まで。設置されます。

詳細は、セイコーエプソンのニュースリリースをご覧ください。

日本製紙、陰イオン変性CNFの再分散乾燥固体の特許を申請(2023年9月1日)

日本製紙が、陰イオン変性セルロースナノファイバー(CNF)の再分散乾燥固体に関する特許を出願したことが、包装業界の情報サイト Packaging Gateway のウェブサイトに、8 月 31 日付で掲載されました。

この特許 (公開番号: US 2 0230203205A1)は、陰イオン変性 CNF と水溶性ポリマーの乾燥固体混合物に関するものです。乾燥固体には、陰イオン変性 CNF に対して、水溶性高分子が 5~300 質量 % 含まれます。この乾燥固体混合物のユニークな組み合わせと特性を保護することを目的としており、材料科学、医薬品、化粧品などのさまざまな産業で応用できる可能性があります。

詳細は、特許公報をご確認ください。