ナノセルロース・セルロースナノファイバーに関する世界のニュース 2020月4月

ナノセルロース、セルロースナノファイバー(CNF)、セルロースナノクリスタル(CNC)、バクテリアナノセルロース(BNC)に関する、国内・海外の最新ニュースを掲載しています。こちらは 2020 年 4 月に報道されたニュースを、新しいものから順に掲載しています。

ナノセルロースを使ってマイクロプラスチックを捕捉する技術(2020年4月21日)

ナノセルロースのフィルムとハイドロゲルを使って、水中の微小なマイクロプラスチックを捕捉する技術を開発したことを、フィンランドの国立研究所である VTT が、ニュースリリースで発表しました。

この技術は Tekla Tammelin 教授が開発したものです。

ナノセルロースはメッシュ状で、多孔質であり、広い表面積を有しているため、径が 100 nm 程度のマイクロプラスチックを効率よく捉えることができます。マイクロプラスチックの検出は、魚類などに濃縮されたものが多く、水中に含まれるマイクロプラスチックを直接検出するのは困難です。今後はこの技術を使った検出システムの開発が行われる計画とのことです。

詳しくはVTTのホームページをご参照ください。

Covis-19対策用マスクにセルロースナノファイバー(2020年4月14日)

バガスから作ったセルロースナノファイバーが、N95 マスクの素材として使えることを、クイーンズランド工科大学の研究チームが発表したと、オーストラリアの Brisbane Times が伝えています。

N95 とはアメリカの国立労働安全衛生研究所(NIOSH)の規格で、N95 マスクは新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療従事者が使用しているものです。セルロースナノファイバーを使ったマスクは、100 nm未満の粒子を捕捉することができ、しかも通気性が優れているため、長期間の着用にも適しているとのことです。

詳しくはこちらの記事をご参照ください。

TEMPO酸化CNFを横国大がコーヒー粕から製造(2020年4月3日)

横浜国立大学大学院 工学研究院 の川村准教授らの研究グループは、コーヒー抽出後に残るコーヒー粕を原料にして、TEMPO触媒酸化法で、セルロースナノファイバー(CNF)を製造し、木材由来のセルロースナノファイバーと特徴が類似していることを明らかにしました。

詳しくは横浜国立大学のプレスリリースをご覧ください。