ナノセルロースニュース2020年2月

大王製紙のセルロースナノファイバー成形体が卓球ラケットに採用へ(2020.2.21)

株式会社タマスが2020年4月に発売予定の高性能卓球ラケット「レボルディアCNF」の部材として、大王製紙のCNF成形体「ELLEX-M」が採用されたと発表しました。「ELLEX-M」はCNFとパルプ繊維を複合化したCNF高配合のシート状成形体で、汎用プラスチック材料の約5倍の引張特性を示します。従来のラケットに比べ、高反発でありながら振動特性を低く抑えられるとのことです。
詳細は大王製紙のプレスリリースをご参照ください。

Performance BioFilaments社によるセルロースナノファイバーとセルロースフィラメントの商業生産(2020.2.10)

カナダのCNF製造業者であるPerformance BioFilaments社は、ケベック州・ケノガミのResolute Forest Products社の製紙工場で、2021年にCNFとCFの商業生産を開始することを発表しました。規模は21t/dです。なおケノガミ工場は特殊紙を生産している従業員200人の工場です。なおResolute Forest Products社はPerformance BioFilaments社の株主です。

王子HDのセルロースナノファイバーシートが卓球ラケットに採用(2020.2.6)

王子HDのCNFシートは、高強度、高透明性に加え、熱寸法安定性、フレキシブル性を併せ持ち、機械特性や表面性などのカスタマイズが可能です。このほど卓球ラケットのベース素材である木材とCNFシートを複合化することで、反発力と弾力を共存させたCNFシートのスペック最適化に成功し、株式会社ダーカーの卓球ラケット用素材に採用されました。この卓球ラケットは2020年4月以降に店頭販売される予定です。
詳細は王子HDのニュースリリースをご参照ください。

東芝、セルロースナノファイバーをコーティングした振動板を4K液晶テレビに採用(2020.2.5)

東芝映像システムソリューション株式会社は、振動板にセルロースナノファイバーをコーティングした高性能ダブルウーファーを採用した4K液晶テレビレグザ「Z740Xシリーズ」を2020年2月21日から発売することを発表しました。
詳細はニュースリリース
ならびに商品紹介をご覧ください。

綿のセルロースナノファイバーを利用した石鹸用スクラブ剤をあいち産科技Cが開発(2020.2.4)

あいち産業科学技術総合センターでは、日清紡テキスタイル、吉田機械興業と共同で、衣類素材から綿を原料とするセルロースナノファイバー(CoNF)を開発し、スクラブ剤用粒子に応用しました。さらに中央加工機、白井石鹸の協力で、衣料用生地由来のCoNF粒子のスクラブ剤入り石鹸を試作しました。今後、試作品の石鹸やスクラブ剤は、天間特種製紙、東亜合成の協力を受け、2021年度には販売を開始するとのことです。
詳細はプレスリリースをご覧ください。