ナノセルロース・セルロースナノファイバーに関する世界のニュース 2026年7月~

ナノセルロース、セルロースナノファイバー(CNF)、セルロースナノクリスタル(CNC)、バクテリアナノセルロース(BNC)に関する、国内・海外の最新ニュースを掲載しています。こちらは 2026 年 7 月以降に報道されたニュースを、日付が新しいものから順に掲載しています。新しいニュースは適宜追加しています。

ニュージーランドでビール粕をナノセルロースに変換(2026 年 7 月 20 日)

ニュージーランドの University of Canterbury (カンタベリー大学・クライストチャーチ)では、NanoBrew プロジェクトとして、ビール醸造廃棄物をナノセルロースに変換する方法を研究しています。

ヴィーガン食品専門サイトである Planet Food News が 7 月 16 日に報じた内容によりますと、ニュージーランドでは、毎年 3万5000~4 万5000 トンのビール粕が発生すると推定されており、そのほとんどは低価値の動物飼料や堆肥として販売されていますが、これをより高付加価値材料として活用することを検討しているとのことです。

ナノセルロースは、高強度、軽量、生分解性という特徴を持ち、石油由来製品の代替品を求める産業界から関心が高まっています。市場アナリストは、ヘルスケア、包装、エレクトロニクス、産業用途など幅広い分野での需要に牽引され、この分野の市場規模は今後 10 年以内に 30 億ドルから 40 億ドルに達する可能性があると予測してます。

ナノセルロースはすでに、医療用包帯、持続可能な包装材、化粧品、ろ過システム、先進複合材料などに広く利用されています。

詳細は Planet Food News の記事をご覧ください。

フィンランドでナノセルロースを用いたキャパシタを開発(2026 年 7 月 20 日)

フィンランドの Granarium Technologies が、ナノセルロースを用いたキャパシタを開発していることを、技術情報サイト IOM3 が 7 月 3 日に伝えました。

キャパシタは、電荷を蓄えたり放出したりする電子部品で、一般的な電池と違い、化学反応を伴わず物理的に電気を蓄えるため、素早い充放電が可能で、劣化しにくく、幅広い温度環境で安定して動作します。

フィンランドの国立研究機関 VTT から生まれたスタートアップ企業である Granarium Technologies は、ナノセルロースをベースとした材料にバイオカーボン構造を結合させて、エネルギー貯蔵に利用するそうです。
すでに特許を取得済みで、技術成熟度レベル(TRL)5 が検証されています。

このデバイスは、エネルギーシステム内の高速応答レイヤーとして機能し、バッテリーを補完するとともに、グリッドバランス、周波数応答、産業用電力品質といった短時間の電力ニーズに対応します。そして、ピーク負荷の管理、電力品質の向上、分散型発電の管理に役立つとのことです。

同社は実証を進めるための顧客とパートナーを確保しており、資金調達後6か月以内に最初の試験運用を開始する準備を進めています。
そして、初期の商業生産は小規模な工業規模で開始され、年間最大50台の生産能力を持つ予定です。

詳細は IOM3 の記事をご覧ください。