セルロースナノファイバーを使った薬物放出制御システムを中国が開発

2021.1.4 

セルロースナノファイバー(CNF)のハイドロゲルは、持続的な薬物放出能力、抗菌特性、生体適合性などの点で、薬物放出制御システムの材料として優れています。科学技術情報サイトPHSY.ORGに12月29日付で掲載された記事によりますと、中国科学院青島バイオエネルギー・バイオプロセス研究所(QIBEBT)と天津科技大学の研究チームは、CNFを使った新しい薬物徐放システムを開発し、その成果をACS Applied Materials&Interfacesで発表しました。

研究では抗生物質であるテトラサイクリンをモデル薬として使用し、CNFハイドロゲル中で酸化グラフェン(GO)によって包まれたメソポーラスポリドーパミン(MPDA)ナノ粒子の物理的架橋を作りました。このカプセル化構造では、GOを使用してMPDAナノ粒子をパッケージ化し、薬物放出時間を延長し、薬物のバースト放出を低減するとともに、得られたヒドロゲルの物理的強度を高めることに成功しました。複合ヒドロゲルの持続的かつ制御された薬物放出挙動は、pH値に大き​​く依存し、薬物放出の速度は、近赤外光照射によって加速することができます。さらにこのカプセル化構造は優れた生体適合性を示し、GOの毒性はCNFヒドロゲルによって十分に保護されました。CNFベースのカプセル化構造のこの斬新な設計は、新しいインテリジェントな薬物充填材料の開発に有益であり、化学的および物理的治療への潜在的な用途があるとのことです。

詳しい内容は、PHYS.ORGの記事をご覧ください。

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