ナノセルロースの用途、アイデア次第で無限に拡がる

セルロースナノファイバーの優れた特性を利用した用途開発が世界各国で進んでいます。日本はセルロースナノファイバーを用いた軽量・高強度複合材料の開発に注力しており、2019年にはセルロースナノファイバーで補強した樹脂をふんだんに使ったコンセプトカーが東京モーターショーに出品されるなど、話題を集めました(写真)。自動車、家電、住宅部材は市場規模が大きいため、軽量・高強度複合材料が実用化されると、大きな経済効果が見込めます。まだ最終製品になったものはありませんが、今後の研究成果が期待されます。

一方、すでにセルロースナノファイバーを使った製品が市販されています。セルロースナノファイバーの水溶液にはチキソ性という性質があります。これは圧力が高くなると液体の流動性が上がり、圧力が低くなると流動性が下がるという性質です。セルロースナノファイバーをインクに入れると、文字を書くときは筆圧でインクの流動性が上がり、文字を書かないときはインクの流動性が下がるので、なめらかな書き心地とインクのぼた漏れを防ぐことができます。またセルロースナノファイバーは比表面積が大きく表面にたくさんの官能基を持ちます。この性質を利用してセルロースナノファイバーの表面に銀イオンを付着させた脱臭シートを、紙おむつやパンティーライナーに使用した製品が販売されています。このほか、セルロースナノファイバーには親水性・保水性という性質があるので、化粧品や食品に加えている例もあります。これらの用途ではセルロースナノファイバーの使用量は多くありませんが、セルロースナノファイバーの特性をうまく生かした商品が次々と開発されています。

cnfを利用した車

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