チキソ性

チキソ性、圧力で粘度が変わるナノセルロース特有の性質

瓶に入ったケチャップは、瓶を逆さまにしても出てきませんが、瓶を振ったのちに逆さまにすると、瓶から外に出ます。このように、振り混ぜる、かき混ぜる、圧力を加えることで粘度が下がり、時間が経つともとに戻る現象をチキソトロピー(=チクソトロピー)といい、このような性質をチキソ性(チクソ性)といいます

ナノセルロースの水分散体にはチキソ性があり、この特性を活かした用途開発が行われています。三菱鉛筆から発売されているゲルインクボールペンのインクには、第一工業製薬が製造したTEMPO触媒酸化セルロースナノファイバーが入っており、これがインクにチキソ性を与えています。その結果、字を書くときは筆圧がかかるためインクの粘性が下がり、スムーズにインクが出て、字を書かない先は筆圧がかからないためインクの粘度が下がり、インクの漏れを防ぎます。字を書くときに、かすれたり、インクの玉ができたりせず、スムーズな書き心地が得られるようになりました。

タケ・サイトから発売されているコンクリート圧送用先行剤「ルブリ」は、コンクリートをポンプで圧送する際に最初に入れる液体です。ポンプで圧送するときは圧力がかかるため粘性が下がり、流動しやすくなり、圧送を止めると粘度が上がります。

このほか塗料にナノセルロースを混ぜることで、塗るときはかき混ぜたり、スプレーしたりするため粘度が下がることでスムーズに塗れる一方、塗った後は粘度が上がり、液垂れしません。国内ではナノセルロースが入った塗料は発売されていませんが、イギリスではセルロースナノファイバーを添加した塗りやすく垂れにくい屋内用塗料が市販されています。

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