ナノセルロースは安全ですか、誰が保証するのですか

セルロースは古くから使用されていますが、それをナノサイズにしたナノセルロースは、バクテリアナノセルロース(ナタデココ)を除いて、人類が長期間使用した経験がありません。現在、ナノセルロースとそれを用いた製品の市場が急速に拡大していることを踏まえ、ナノセルロースおよびそれを用いた製品を、製造、使用、廃棄する過程において、有害危険性(ハザード)が潜んでいないかを検証し、ナノセルロースとそれを用いた製品を製造・使用するにあたり、作業者や消費者が実態に即して安全性、すなわちリスクの有無と程度を確認できるようにする必要があります。

リスクとは私たちの健康または環境に対して好ましくない影響を及ぼす可能性のことです。例えば、私たちの生活の中には、自然災害によるリスクや病気によるリスク、化学品によるリスクなど、さまざまなリスクが存在しています。化学品によるリスクとは、化学品を通して私たちの健康や自然環境に悪い影響を及ぼす可能性のことであり、リスクは化学品そのものの有害危険性(ハザード)とその化学品にどれだけ接したか(暴露量)によって決まります。そのため有害危険性が低くても暴露量が多い場合には、悪影響を及ぼす可能性は高くなり、逆に有害危険性が高くてもごく微量の暴露であれば、悪影響を及ぼす可能性は低くなります。

リスク評価の図解

ナノセルロースのリスク評価は世界中で行われていますが、筆者の知る限り、有害危険性があるという報告はありません、しかしだからといってナノセルロースは安全だという証明にはなりません。国内では製造物責任法の取り決めに従って、製造、加工、輸入した事業者が安全性を担保することになります。

製造物責任法では、製造業者等が自ら製造、加工、輸入又は一定の表示をし、引き渡した製造物の欠陥(製造物が通常有すべき安全性を欠いていること)により他人の生命,身体又は財産を侵害したときは、過失の有無にかかわらず、これによって生じた損害を賠償する責任があると定めています。

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