ナノセルロースの原料、セルロースが入っているものなら何でも

ナノセルロースの原料となるのは、セルロース繊維を含む高等植物、セルロースを含む動物、セルロースを合成する微生物が栄養源とすることができる糖類の3つです。

セルロース繊維はすべての高等植物に含まれており、セルロース繊維を含むものなら、何でもナノセルロースの原料になります。一般的に使われているのは木材で、セルロースの繊維が長い針葉樹の方が、広葉樹より優れたセルロースナノファイバーが製造できるといわれています。木材からヘミセルロースとリグニンを除いてセルロース繊維だけを取り出したものをパルプといいますが、パルプは紙の原料として広く流通しており、比較的容易に入手できるため、パルプを原料にしている場合が最も多いと思われます。よく用いられるのが、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)と広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)です。すでに述べたように、針葉樹の方がセルロースの繊維が長いので、LBKPよりNBKPの方がセルロースナノファイバーの製造には適しています。

国内では木材以外では、竹パルプを原料にしたセルロースナノファイバーを中越パルプ工業が、柑橘果皮を原料にしたセルロースナノファイバーを愛媛製紙がそれぞれ製造しています。

一方研究レベルでは、バガス(サトウキビ残渣)、パームヤシから油を抽出した残渣、バナナの皮、パイナップルの残渣、サトウダイコンの残渣、檳榔子の皮、麻、綿、スピニフェックス(オーストラリアの乾燥地帯に生育するイネ科の多年草)などさまざまな原料からナノセルロースが作られており、中には木材パルプから製造したものと異なる特性を持つものもあります。

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