ナノセルロースの価格、結局いくらなんですか

ナノセルロースの販売価格はほとんど公表されておらず、メーカーに個別に問合せる必要があります。ただ問合せた方々の話を総合すると、2019年12月の時点では、乾燥重量1kgあたり1~5万円といったところでしょうか。ナノセルロースには多くの種類があり、例えば同じセルロースナノファイバーでも、TEMPO触媒酸化をしたのち物理的な処理をすることで得られるセルロースミクロフィブリルの単繊維のように、径が3~4nmで揃っており、かつ水中で均一に分散しているものもあれば、木材パルプを機械解繊することで製造されたもので、径が3~数百nmという広い範囲に分散している(すなわち、径がバラバラのものが混ざっている)ものもあります。当然、前者は値段が高く、後者は値段が安くなります。セルロースナノファイバーはいくらですか、という質問をよくいただきますが、原料と製法が異なれば、性状が大きく異なりますし、購入量によっても異なります。少量のサンプルであれば、無料で提供している会社もありますので、個別に問合せることをお勧めします。

ところで、現在の価格である乾燥重量1kgあたり、1~5万円というのは、今後下がる見通しはないのでしょうか。少し古いデータですが、経済産業省が2013年度に実施した調査の報告書「平成25年度製造基盤技術実態等調査(製紙産業の将来展望と課題に関する調査)報告書」によると、セルロースナノファイバーの製造コストは、2013年当時の乾燥重量1kgあたり4,000~10,000円から、2020年には1,000円程度、2030年には500円程度まで下がると記載されています。ただしこの数字は製造コストで、販売価格ではありません。各社はすでに乾燥重量1kgあたり1,000円で製造できる技術を確立しているのかもしれませんが、とにかくナノセルロースの需要を広げるためには、販売価格の低減が不可欠です。

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