親水性と保水性、商品化例が多いナノセルロースの用途

セルロースの表面には多数の水酸基(-OH)があります。そのため水分子(H2O)との間で水素結合を作ることで、水に混ざりやすく、物質表面が水に濡れやすい(=水滴を作らずはじかない)性質を発揮します。ナノセルロースはセルロース繊維に比べて比表面積が大きいため、単位体積当たり多くの水酸基を持っており、少ない量で高い親水性を示します。またナノセルロースを材料の中に分散させることで、結果として材料中に多くの水分を保持することができますが、これを保水性といいます。

食品は時間の経過とともに中の水分が蒸発したり流れ出たりしますが、ナノセルロースを入れることによって、内部に水分を保つことができます。例えば、水分保持の目的で、シュークリームや和菓子に、離水防止の目的で辛子明太子などに使われています。

パップ剤は水分を含むジェル状の軟膏を布やブラスチックフィルムに貼り付けたいわゆる湿布薬ですが、これにも保水を目的としてナノセルロースの使用が検討されています。さらに傷口を覆って治癒を促す創傷被覆材にも、ナノセルロースが使われている例があります。化粧品の分野では、顔などに美容液を浸透させるためのパックに使われています。

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