スギノマシン、シルクナノファイバーを改良

2021.2.9 

株式会社スギノマシンは、シルクナノファイバー(商品名:BiNFi-sシルク)の製造方法を改良し、シルク本来に近い色味のシルクナノファイバーを開発したことを、2月5日に発表しました。また、シルクナノファイバーは炭化水素系、油脂、ワックス、シリコーンオイルなどでオイルゲルを容易に作製できることから、化粧品や食品、医薬品などへの活用が可能であることを、2月9日に発表しています。

シルクナノファイバーは、蚕の繭からとれる天然素材「シルク」を超高圧水技術(ウォータージェット技術)で製造しており、シルクがもつ保湿性、UVカット能(紫外線カット能)、肌細胞の活性化機能に加え、ナノファイバー化による増粘性や、粒子の分散安定性、生分解性が向上しているそうです。そのため化粧品をはじめ、食品や医薬品基材などへの活用が可能とされています。

今回の発表は、シルクナノファイバーの製法を改良することで、従来は、淡茶色だった色味を、本来のシルクに近い乳白色としたとのことです。これにより、シルクのもつ色味を生かしつつ、シルクナノファイバーの機能性を取り入れた製品を作りやすくなり、用途の拡大が期待されます。また、色味の影響を最小限に抑えることができるため、シルクのイメージを生かした製品に展開できます。5wt.%水分散体(ゲル状、pH10)で、繊維径は約100 nm、繊維長は数µmとのことです。

一方、オイルゲルは、油剤(オイル)の粘度を上げてゲル化(ゼリー状)したもので、化粧品や食品、医薬品の基剤(主要な原料)として使用されます。シルクナノファイバーと多価アルコールの混合物にオイルを少量ずつ添加することで、オイルをゲル化し、安定した高濃度のゲルを作製できることを研究で明らかにしたとのことです(特許出願済)。プロペラ撹拌機やホモミキサーで作製でき、加温を必要としません。オイルの選択域が広く、炭化水素系、シリコーンオイル、ワックス系など様々なオイルに対して、安定したオイルゲルを作ることが可能です。オイルゲルは、口紅やリップクリーム、リップグロス、アイライナー、ファンデーションなどの化粧品や、食品、医薬品の基材として広く活用されています。

なお、繊維径が100nmを超えるものは、国際標準化機構(ISO)の定義では、ナノファイバーではありません。

詳しい内容は、同社のホームページをご覧ください。

ナノセルロース・ドットコムロゴ

世界のトレンドから取り残されたくない!
コストも時間もかけたくない!
どこに相談したらよいのか分からない…