バクテリアナノセルロースと酵母の共生培養でスマート材料

2021.1.17 

細菌と酵母の混合物を使用して、丈夫で機能的な材料を生成する新しい方法を、マサチューセッツ工科大学(MIT)とインペリアルカレッジ・ロンドンの研究者が開発し、その内容がNature Materialsに掲載されたことが、科学技術情報サイトSci-Tech Dailyで紹介されています。1月16日に掲載された記事によりますと、SCOBY(Symbiotic culture of bacteria and yeast)と呼ばれる酵母とバクテリアの共生培養で、コンブチャ(日本では、紅茶キノコ)として知られているものです。これを利用し、環境汚染物質の検知など、さまざまな機能を実行できる酵素が埋め込まれたセルロースを製造しました。また、酵母を材料に直接組み込んで、水を浄化したり、損傷を検出できるスマートな包装材料を作成することもできます。

発酵に使用される野生酵母菌株のほとんどは遺伝子組み換えが難しいため、研究者たちはそれらを実験用酵母菌株に置き換えました。彼らは酵母をKomagataeibacter rhaeticusと呼ばれるバクテリア(酢酸菌)と組み合わせました。この種は大量のバクテリアナノセルロース(BNC)を生産することができます。

Syn-SCOBYと呼ぶ微生物培養の可能性を実証するために、研究者たちは、環境汚染物質として時々見られるエストラジオールを感知する酵母を組み込んだ材料を作成しました。別のバージョンでは、彼らは青い光にさらされたときにルシフェラーゼと呼ばれる光るタンパク質を生成する酵母の菌株を使用しました。これらの酵母は、他の汚染物質、金属、または病原体を検出する他の菌株と交換することができます。この研究の一部は、米国陸軍研究所などから資金提供されているとのことです。詳しくはウェブの記事をご覧ください。

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