国防総省がメイン大学での木質バイオマス利用研究に5億円を助成

2021.1.8 

メイン大学のForest Bioproducts Research Institute(FBRI)は、旧市街にあるTechnology Research Center (TRC)とキャンパス内にあるProcess Development Center(PDC)をアップグレードして、新しいバイオプロダクツの開発、生産量の増加、木質バイオマスの新たな用途開発、に向けた継続的な取り組みを強化することを、2021年1月7日に発表しました。同大学のニュースによると、軍需物品の流通・備蓄及び補給網整備などを担当するアメリカ国防総省の内局であるアメリカ国防兵站局(Defense Logistics Agency)は、木質バイオマスからの再生可能な燃料、暖房用の油、化学品、プラスチックなどを大規模に生産するための研究開発に、$4.8 million(=5億円)を助成しました。

旧市街のパルプ工場内にあるTRCに追加された機器は、研究者がバイオ炭、木材の熱分解に由来する木炭、および前処理バイオマスを処理するのに使われます。PDCでは木材を熱分解して合成原油を製造し、これをアップグレードしてジェット燃料を製造することに成功しています。またPDCに設置される新しい設備により、木材チップまたはおがくずからの、ナノセルロースの製造が可能となります。現在、PDCはパルプからナノセルロースを製造していますが、木質原料からの一貫生産が可能となります。新しい機器は、FBRIがおがくずなどの木質バイオマスからさまざまな有機酸を生成するのにも役立ち、通常は廃棄物の副産物と見なされるバイオ炭の有益な使用の見通しを評価します。バイオ炭は、土壌とコンクリートの両方で、炭素隔離添加剤としての用途の可能性を秘めています。

FBRIチームは、2021年半ばまでに機器を調達し、今後2年以内に運転を開始する予定です。この研究所は、森林ベースの製品を商業規模で製造して、化石燃料由来の製品に取って代わり、メイン州でのバイオリファイナリーの創設を促すことができることを実証することを目的としています。

詳しい内容は、同大学のウェブサイトをご覧ください。

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