紙をプラスチックの代わりに使うための安価で簡便なシリカコーティング技術

2020.12.18 

紙に高い耐水性と適度な強度を付与する、安価で簡便なシリカコーティング「超越コーティング」技術の開発に成功したことを、東京大学物性研究所が本日付のプレスリリースで発表しました。このコーティングを施した紙素材や紙製品は、多くの用途に利用されているプラスチック容器のように使用することが可能です。これは株式会社超越化研、東京大学物性研究所らの研究グループが開発したもので、ヒトを含む生体に有害な物質を含まず、廃棄後も環境中で自然に分解するため環境に負荷を与えません。このコーティング技術により、プラスチック容器を紙容器に置き換えることが可能となり、プラスチックゴミ問題の解決に寄与することが期待されます。

超越コーティング紙は生活素材から工業用途、焼却可能なマルチシートなどの農業分野、廃棄可能なシャーレなどの医療分野を含むさまざまな分野に有用です。また、本コーティング技術は紙だけでなく、繊維や木材などのさまざまな基材にも適用可能であるため、極めて広い応用範囲が期待されます。さらに、本コーティング層には多くのナノ空隙が含まれるため、そこに触媒や化学物質を添加することができ、基材の特性を損なわずに用途に応じてさまざまな機能性を付加することも可能とのことです。

この成果は、米国化学会のIndustrial & Engineering Chemistry Research誌の12月21日オンライン版に掲載されます。また詳しい内容は、東京大学物性研究所のプレスリリースをご覧ください。

 

(ナノセルロース・ドットコムによる補足)

本件はナノセルロースとは直接関係ない記事ですが、プラスチックに混ぜて軽量・高強度複合材料をつくるという、ナノセルロースのメジャーな用途と競合する技術なので、掲載しました。

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