表面コーティングにナノセルロースを使用するプロジェクトが終了

2020.12.4 

耐久性、持続可能性、生分解性を兼ね備えたセルロースナノファイバーやセルロースナノクリスタルを、ナノ構造コーティング剤として利用するためのプロジェクト、Nano TextSurfが、EUの資金提供のもとで3年間にわたりフィンランドで行われてきましたが、このほど終了したことが、11月24日にリリースされたプロジェクトのNewsletter No.4で発表されました。プロジェクトでは、ナノセルロースをコーティングした膜、保護テキスタイル、摩擦パッド、研磨材が開発・実証されたので、概要を紹介します。

  1. 精密ろ過膜
    薄いサブミクロンのナノセルロース層をポリエーテルサルホン(PES)のろ過膜にコーティングした。分散コーティングはキャストまたはスプレーアプリケーターによる。十分に高い流速と除去率を備えた、防汚限外ろ過膜として機能した。PESへのナノセルロースの接着は、カチオン性ポリエチレンイミン(PEI)を使用した。限外ろ過システムとして効率を上げるには、より高い気孔率が必要。
  2. 保護テキスタイル
    熱物理的快適性に影響を与えることなく、織物の引張強度と引裂強度を10%向上させることが目的。さまざまなサンプルを製作し機械的特性は向上したが、水蒸気耐性は現状維持、通気性は低下した。長期耐久性を確保し、経済的利益を確立するには、さらなる作業が必要。
  3. 摩擦パッド
    持続可能で耐久性のある摩擦パッドの開発を目指したが、実用に耐える基準を満たしていない。
  4. 研磨材
    ミクロフィブリル化セルロースを研磨紙用の接着剤のバリア層として使う。またセルロースナノ結晶を分散液の添加剤として使用する。ナノセルロースは、分散レオロジー、およびPVA分散のニュートン挙動を変化させることがわかった。

詳細はニュースレターをお読みください。

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