東亞合成、シングルセルロースナノファイバーの低コスト化を次亜塩素酸ナトリウムで実現

2020.11.25 

東亞合成株式会社は、東京大学大学院農学生命科学研究科の磯貝明特別教授のグループとの共同研究で、ナノセルロースの最小単位であるセルロースミクロフィブリルにまで容易に解繊することが可能な技術を開発したことを、11月25日付のニュースリリースで発表しました。この技術では、高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液をパルプなどに加えて酸化セルロースを作り、それに非常に緩やかな撹拌混合エネルギーを加えることで、セルロースミクロフィブリルにします。繊維の解繊性がよいため、汎用的なホモミキサーで数分間攪拌するだけで、ナノ解繊が進み、透明な水分散液が得られます。これによって、製造時および使用時にかかるエネルギーを大幅に抑え、コストの削減とCO2削減を同時に達成しています。

同社はシングルナノセルロース(セルロースミクロフィブリル)または酸化セルロースとしての提供を予定しています。酸化セルロースの状態で提供する場合は、使用時にナノ解繊されるため、15%水分散液として取扱うことが可能です。そのため、使用時における水の持込み量の削減や輸送時の省エネルギー化にも貢献します。

開発したシングルナノセルロースは、ナノ解繊後の繊維長が比較的短いため、高濃度でも粘度上昇が小さく、ナノ粒子分散剤としての最適です。さらに樹脂の強化のためのフィラーとしても適しており、CNFとして0.5~1.0wt%の低添加量で、ABS樹脂の弾性率を約20%向上させることができます。このCNF強化樹脂は、乳化重合時に本開発品を使用することで、CNFを高濃度で均一に分散させた樹脂を用いることで作製が可能となります。

同社は、CNFと比べて5分の1程度の販売価格を目指したコストダウンと量産化の検討を進め、早期事業化を図る予定とのことです。

詳しい内容は、同社のニュースリリースをご覧ください。

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