ドイツで進むナノセルロースの製造と安全性評価研究

2020.11.07 

ドイツではこれまで、ナノセルロースの研究・製造はあまり行われていませんでしたが、ドイツ政府とスイス政府の資金援助を受けて、ナノセルロースの製造・利用・毒性評価に至る研究が行われていることが、ナノセルロース・ドットコムが入手した情報で明らかになりました。

プロジェクト名はNanoCellで、バイオテクノロジー、ポリマー、粒子分野の分析を専門とする企業、Postnova Analyticsが中心となり、フランフォーファー研究所と複数の企業、大学が参加して、2019年から2022年までの予定で進められています。

CNFやCNCの毒性は、形状とサイズ、表面の化学的性質、および製造プロセスの品質(不純物)に強く依存するが、十分なデータが得られておらず、本格的な使用にあたっての懸念材料であると、指摘しています。

プロジェクトでの具体的な研究開発項目は次の通りです。

  • パルプおよび古紙からのナノセルロース製造プロセスの改良
  • ナノセルロース強化フォイルおよびコーティングの製造方法の開発
  • 酸素、鉱物油に対するバリア特性の検討
  • 唾液、胃酸、腸液中におけるナノセルロースの分析方法の開発
  • ナノセルロースのライフサイクルに沿った特性を評価するための定量分析技術の開発
  • 小腸におけるナノセルロースの潜在的な輸送のシミュレーションと実験的検証
  • ナノセルロースのよる物質的リスクの早期発見と予測のための新しい試験方法の開発
  • 粒子サイズ、形状、表面電荷に応じた、ヒト細胞における化学分解とナノセルロースの取り込みのシミュレーション
  • ナノセルロースの毒物学的影響の調査

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