セルロースナノファイバーは細胞毒性を誘導するため化粧品への使用には濃度設定が必要か

2020.10.9 

セルロースナノファイバー(CNF)には強い親水性と増粘性があるため化粧品に使われますが、アスペクト比が高く繊維状であるため、安全性に懸念があります。韓国の研究者がJournal of Toxicology and Risk Assessmentで発表した研究成果によりますと、ヒト表皮角化細胞(HaCaT細胞)に対しては156µg/ml以上で、ヒト皮膚線維芽細胞(HDF-α細胞)に対しては313µg/ml以上で、有意に細胞毒性を誘導しました。一方、3D表皮モデルを用いた皮膚刺激性、および3D再構成ヒト角膜モデルを用いた眼刺激性の実験では、いずれも非刺激性に分類されました。この論文では、CNFを化粧品に使う場合には、適切な濃度設定が必要であると結論付けています。

参照:Kim SM, Ji Gwak E, Jeong SH, Lee SM, Sim WJ, et al. (2019) Toxicity Evaluation of Cellulose Nanofibers (Cnfs) for Cosmetic Industry Application. J Toxicol Risk Assess 5:029. doi.org/10.23937/2572-4061.1510029