バクテリアナノセルロースに印刷されたウエラブルセンサーが汗に含まれる物質を分析

2020.8.18 

バクテリアナノセルロース(BNC)にウエラブルセンサーを印刷し皮膚に付着させることで、汗に含まれる金属イオンとバイオマーカーを検出するための電気化学センサーを、ブラジル・サンパウロ大学の研究者らが開発したことが、科学技術情報サイトTech Xploreに8月17日に掲載されました。

もともと皮膚付着センサーは、プラスチックの表面に印刷されていましたが、汗が皮膚とセンサーの間にバリアを形成し、信号の検出を妨げ、アレルギーを引き起こすことがありました。BNCには通気性があるため、汗が電極に到達することができるほか、創傷被覆材として使われる素材なので、人間の皮膚と親和性があります。

試作されたセンサーは長さ15mm、幅5mmの長方形で、ティッシュペーパーと同じくらいの厚さです。そして、ナトリウム、カリウム、尿酸、乳酸、グルコースなど、さまざまなバイオマーカーを検出することができます。これらの物質は血中に存在していますが、汗からも検出できるので、糖尿病患者の管理に利用できます。これ以外に女性ホルモンのエストロゲンの一種であるエストラジオールを検出することも可能とのことです。さらに生体内に含まれる鉛やカドミウムなど、低レベルの重金属を検出できるので、生物体内の大気汚染物質の存在を調べることも可能です。

センサーは、電流の変化によって電気化学測定を行うポテンシオスタットに接続されており、得られたデータはコンピューターに転送されます。

この研究は、サンパウロ大学、サンパウロ州立大学、アララクアラ大学、カンピナス大学、国立ナノテクノロジー研究所が共同で行ったもので、Talantaという雑誌に掲載されたとのことです。

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